エネルギー利用の効率化が図れるとして注目されている蓄電装置の一種。抵抗器と並ぶ基本的な電子部品のひとつで、コンデンサ(蓄電器)という呼称で電子回路中の電気貯蔵部品として使われ、テレビやラジオの部品としてもおなじみである。近年の研究開発でエネルギー密度の向上が飛躍的に進み、電気二重層コンデンサ(ウルトラキャパシタ)のような蓄電容量の大きいものが開発され、大容量規模での利用に道が開けた。キャパシタは、化学変化を利用して蓄電する二次電池と異なり、電気を電気のまま蓄えることができる。そのため、大容量の電気を瞬時に容易に出し入れでき、放電ロスも少ない。電気が不要な時に蓄電し、必要な時に放電して利用することで省エネルギー効果が期待できることから、風力発電など、出力変動の大きい新エネルギーと組み合わせたシステムの構築も進んでいる。また、小型化・大容量化が進められており、ハイブリッドカーや電気自動車の電源としても注目されている。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)では、「カーボンナノチューブキャパシタ開発プロジェクト」を、2006年度の新規プロジェクトとして実施した。キャパシタの電極材料として活性炭に代わりカーボンナノチューブを使うことにより、フォークリフト・電車用電源、プリンタ・コピー機用予熱電源など、耐久性が求められるキャパシタの需要に対応し、省エネルギー効果を上げることが目的だ。
溶媒和 ようばいわ solvation
溶液の中で、溶質の分子やイオンの周りに数個の溶媒分子が結合して一つの分子群をつくることをいう。この結合はきわめて弱いルーズなものである場合から、一定組成の化学量論的な関係を満足した、かなり強固なものが生成する場合までいろいろである。水和は溶媒和の特別な場合である。また結晶生成の場合に溶媒を取り込む現象(包接化)までを含めていうこともある。高分子などの溶媒和は、低分子量のイオンや分子の溶媒和とはかなりようすが異なり、コロイド化学的な問題を含むこととなる。[山崎 昶] 溶媒
ようばい solvent
溶剤ともいう。1つの溶液において,その溶液をつくるにあたって溶かされた成分を溶質といい,溶質を溶かすのに用いた成分を溶媒という。溶質,溶媒の区別がつけにくい場合は多量に存在するほうを通常は溶媒と考える。 本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
1. 化学量論
化学の基礎的・古典的な一部門。質量保存の法則・定比例の法則・倍数比例の法則・気体反応の法則・フゔラデーの電気分解の法則などに関連して,物質の化学組成や化学変化を定量的に研究する。
すい‐わ 【水和】
水溶液中の分子またはイオンあるいは分散したコロイド粒子などが、溶媒の水分子と相互作用して集団をつくる現象。水分子との相互作用が強いために化合物を生成するときは、かつて水和(すいか)、あるいは水化・水加などといった。
ほうせつかごうぶつ【包接化合物】
一つの化合物の結晶の三次元網目構造の中にできるすき間に,他の原子または分子が一定の組成で入りこんでできる一種の付加化合物。ヒドロキノンとメタノールなど種々のものが知られている。クラスレート化合物。 インターカレーション 【intercalation】
層状構造などをもつ物質の隙間に他の物質を挿入すること。またそのような化学反応。可逆反応であり、元の基本構造を保持したまま、イオンや分子が電子を授
受しながら入り込む。挿入される物質をインターカラントといい、その種類や量によって電気的・化学的特性を制御することができる。リチウムイオン電池の電極素材などで応用されている。
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