教 育 資 料
~端子の各部位について~
分類番号 内容
No.100 ・・・・・・・・・・・・・・ 端子の構成 No.101 ・・・・・・・・・・・・・・ 圧着とは
No.102 ・・・・・・・・・・・・・・ 圧着先端の面取り
No.103 ・・・・・・・・・・・・・・ 圧着先端のプリフォーム No.104 ・・・・・・・・・・・・・・ セレーション No.105 ・・・・・・・・・・・・・・ 段落とし
No.106 ・・・・・・・・・・・・・・ キャリア(繋ぎ) No.107 ・・・・・・・・・・・・・・ 金属ランス
No.108 ・・・・・・・・・・・・・・ 嵌合先端の面取り No.109 ・・・・・・・・・・・・・・ スタビィライザ No.110 ・・・・・・・・・・・・・・ カンチレバー No.111 ・・・・・・・・・・・・・・ エンボス・リブ No.112 ・・・・・・・・・・・・・・ タブ先端の面取り
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製品説明 No.100 【端子の構成】 1/1 1 端子は,『舌部(嵌合部)』,『WS(ワイヤサポート)』,『IS(インシュレーションサポート)』で構成されています。 舌部 IS:インシュレーションサポート WS:ワイヤサポート a) WS(ワイヤサポート) 1) 電線の心線(導体)を圧着する部分です。 2) 電線と電気的接続(接触抵抗)及び機械的接続(引張り強さ)を行います。 3) ワイヤ =wire =電線 サポート =support =~を支える b) IS(インシュレーションサポート) 1) 電線の絶縁被覆を圧着する部分です。 2) 電線と機械的接続(引張り強さ)を行います。 3) 電線の引き回しによる,WSへの力を低減させます。 4) インシュレーション=insulation=絶縁 サポート =support =~を支える c) 舌部(嵌合部) 1) 圧着した端子と機器又は,コネクタと接続する部分です。 なお,接続方法は端子形状により異なります。 それぞれの部位に異常(寸法外れ,形状違い,変形など)が起こると,接続不具合発生の原因とな2008年 2月作成
nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.101 【 圧 着 と は 】 1/1 1 圧着は,電線を端子の圧着部(WS部及びIS部)に納め,クリンパとアンビルで圧着します。 a) 電線を圧着部に納める。 b) クリンパとアンビルで圧着する。 アンビル(固定)クリンパ 下記の異常が,圧着後の形状に影響を与え,機械的及び電気的不具合発生の原因になります。 ① 圧着部の異常:寸法外れ,先端不揃いなど。 ② キャリア部の異常:幅寸法外れ,曲がりなど。 注:キャリアの異常と圧着位置について,製品説明No.106を参照。 2008年作成
nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.102 【圧着部先端の面取り】 1/1 1 部位: 圧着部(WS部及びIS部)先端のくさび形状部を示します。 WS部 IS部 面取り部 面取り部 a) 圧着部先端の面取りは,圧着時のカーリング性を向上させるために設けてあります。 面取り形状 面取り部の異常(寸法外れなど)が起きると,圧着のカーリング性が低下し, “心線見え” , “心線はみ出し” など発生し機械的及び電気的接続の不具合発生の原因となります。 2008年作成 nwxyz 品質管理部 品質管理課 1/1 製品説明 No.103 【圧着部先端のプリフォーム】 1 部位: 圧着部(WS部)先端のR形状部を示します。 WS部 プリフォーム部a) 圧着部先端のプリフォームは,圧着時のカーリング性を向上させるために設けてあります。 プリフォーム形状 b) プリフォームは,主に加工性が悪い材料を使用した製品に設けます。 1) 材料硬度が大きいSUS(ステンレス)材の製品。 2) 材料の板厚が厚い製品。 2008年作成 プリフォーム部の異常(寸法外れなど)が起きると,圧着のカーリング性が低下し, “心線見え” , “心線はみ出し” など発生し機械的及び電気的接続の不具合発生の原因となります。 nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.104 【セレーション】 1/1 1 部位: WSの内側に設けた溝状の部分を示します。 セレーション心線 電線 セレーション部 a) WSの内側にあるセレーションは,圧着後の機械的接続及び電気的接続を向上させるために設けてあります。 圧着により,心線がセレーションに入り込み機械的接続(引張り強さ)を向上させ,セレーションのエッジ部で心線の酸化皮膜を除去し電気的接続(接触抵抗)を向上させます。 セレーションに異常(寸法外れなど)が起こると,機械的及び電気的接続の不具合発生の原因となります。 2008年作成 nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.105 【段 落 と し】 1/1 1 部位: 「段落とし」とは,WSとIS間に設けてある段差を示します。 段落とし部 a) WSとIS間の段落としは,圧着時に電線の心線(導体)がWS(ワイヤサポート)内に納まり易くするために設けてあります。 この段落としにより,圧着後の心線はみ出しを低減させます。 段落とし 電線 心線 WS:ワイヤサポート b) 段落としが無いと!! 下図の様に心線の位置がWSの上の方にある状態で,圧着を行うため,WS(ワイヤサポート)内に心線(導体)が納まり難くなる。 2008年作成 段落としに異常(寸法外れなど)が起こると,WS内に心線が納まり難くなり,“心線切れ”,“心線はみ出し”など発生し機械的及び電気的接続の不具合発生の原因となります。 nwxyz 品質管理部 品質管理課
製品説明 No.106 【キャリア(繋ぎ)】 1/3 1 部位: 「キャリア(繋ぎ)」とは,横送りの製品は圧着部の後方の部位で,縦送りの製品は,端子間の部位を示します。 a) 形状 角穴部 キャリア(繋ぎ)1) 横送り製品 キャリア(繋ぎ)角穴部 片側キャリア 両側キャリア 2) 縦送り製品 キャリア(繋ぎ)部 c) キャリア(繋ぎ)により,端子が連鎖状になります。連鎖状になることで,圧着機で連続圧着が可能になります。 d) 横送り製品のキャリアに設けてある角穴(丸穴)は,圧着機で端子を送るための送り爪を掛けます。 e) キャリア(繋ぎ)は,圧着と同時に切断し,廃棄します。 キャリアの異常(寸法外れ,曲がりなど)が起こると,圧着機での送りミス,圧着位置違いなどの圧着異常発生の原因となります。 2008年 作成
nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.106 【キャリア(繋ぎ)】 2/3 2 圧着位置について 端子の圧着位置は,キャリアの端面を基準にするため,キャリアの仕上がり幅に影響されます。 a)圧着位置の状態 1)良好:圧着後のベルマウス(圧着部の両端にできる突起)が, 均等(舌部側とキャリア側)に出る状態です。 クリンパと圧着部のセンタが一致 ベルマウス クリンパ 2) 可 :圧着後のベルマウスがキャリア側に出る状態です。 ベルマウスが キャリア側だけ 3) 不可 :圧着後のベルマウスが舌側に出る状態です。 ベルマウスが 舌部側だけ キャリアの仕上がりと圧着位置の関係は,次ページ。 2008年 作成
nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.106 【キャリア(繋ぎ)】 3/3 b)キャリアの仕上がりと圧着位置の関係 1) キャリア幅が小さいと“後方ベルマウス”になる。 圧着機の基準がキャリアの端面になるため,クリンパに対し端子の位置がキャリア側になる。 クリンパに対する端子の位置 キャリア幅小 ベルマウスが有るため,WSの内側がエッジにならずに問題無し。 R 圧着機の基準心線 2) キャリア幅が大きいと“前方ベルマウス”になる。 圧着機の基準がキャリアの端面になるため,クリンパに対し端子の位置が舌側になる。 キャリア幅大 ベルマウスが無いため,WSの内側がエッジになり,心線切れが発生する!! 圧着機の基準 エッジ 心線 クリンパに対する端子の位置 2008年 作成
nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.107 【金属ランス】 1/1 1 部位: 端子から板状に切り出した部分を示します。 金属ランス部 金属ランス部 金属ランス部 a) 嵌合部の底面などにある金属ランスは,ハウジング挿入後の抜け防止のために設けてあります。 ハウジング 金属ランスに異常(寸法外れなど)が起こると,ハウジングへの挿入不良及びハウジングからの端子抜け不具合発生の原因となります。 2008年作成 nwxyz 品質管理部 品質管理課 1/1 製品説明 No.108 【嵌合部先端の面取り】 1 部位: 嵌合部先端のくさび形状部を示します。 面取り a) 嵌合部先端の面取りは,ハウジングへの端子挿入性を向上させるために設けてあります。 端子 ハウジング 挿入方向 嵌合部先端の面取りに異常(寸法外れなど)が起こると,ハウジングへの挿入不具合発生の原因となります。 2008年作成 nwxyz 品質管理部 品質管理課 1/1 製品説明 No.109 【スタビィライザ】 1 部位: 端子から板状に突き出した部分を示します。 スタビィライザ Ⅰ スタビィライザ Ⅱ a) スタビィライザは,下記目的のために設けてあります。 1) スタビィライザ Ⅰ ハウジングへの逆挿入防止のため。 端子の向きが正常の時は,スムーズに挿入ができる。 端子 端子の向きが逆の時は,スタビィライザがハウジングに当たり,逆挿入を防止する。 ハウジング 当たる! 2) スタビィライザ Ⅱ リテイナ(二重係止)で端子を押して,ハウジングへの半挿入防止のため。 ハウジング(切断図) リテイナ スタビィライザに異常(寸法外れなど)が起こると,ハウジングへの挿入不良及びハウジングへの半挿入不 具合発生の原因となります。 2008年 2月作成 nwxyz 品質管理部 品質管理課 1/1 製品説明 No.110 【カンチレバー】 1 部位: 嵌合部内部の片持ちばりの部分を示します。 cantilever=片もちばり カンチレバーa) カンチレバーは,ばねの働きがあり,製品の接続に対し重要な部分です。タブの挿入により,カンチレバーが動き,ばねの反力による接触圧力で接続を確保する。 タブ挿入 タブ 端子 タブ ハウジング カンチレバーの異常(寸法外,きずなど)が起こると, 電気的接続の不具合発生の原因となります。重欠点 2008年作成 nwxyz 品質管理部 品質管理課 1/1 製品説明 No.111 【エンボス・リブ】 エンボス 1 部位: 嵌合部内部に設けてある,凸部を示します。 エンボス リブ a) エンボス及びリブは,下記目的のために設けてあります。 1) 相手タブとの接点部 エンボス リブ 2) 相手タブの係止部 エンボス エンボス及びリブの異常(寸法外,きずなど)が起こると,電気的接続及び機械的接続の不具合発生の原因とな ります。 2008年作成 nwxyz 品質管理部 品質管理課 1/1 製品説明 No.112 【タブ先端の面取り】 1 部位: タブ先端のくさび形状部を示します。 面取り部 面取り部 a) タブ先端の面取りは,めす端子への挿入性を向上させるために設けてあります。 面取り形状 面取り部の異常(寸法外れなど)が起きると,嵌合時の挿入不良が発生し,機械的及び電気的接続の不具合発生の原因となります。 2008年作成
nwxyz 品質管理部 品質管理課 製品説明 No.113 【補強用リブ】 1/1 1 部位: 平面部または90°曲げ部などに設けてある,凸部 を示します。 補強用リブ 補強用リブ a) 補強用リブは,平面部または,90°曲げ部の強度アップのために設けてあります。 90°曲げ部の補強リブ 平面部の補強リブ ※補強リブが無いと,製品が容易に変形してしまう。 補強リブ無し 容易に曲がってしまう。 容易に曲がってしまう。 補強用リブの異常(リブ無しなど)が起こると,製品強度の不具合発生の原因となります。 2008年 作成
MEMO
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